乗鞍岳 乗鞍高原 位ヶ原
夏スキーで有名な3000m級の高峰の乗鞍岳。
冬の乗鞍も乗鞍高原スキー場からハイクアップすれば
大雪原を楽しむ事ができます。
斜面もきつくなく難易度は高くないけど緩やかで広い分、
ガスや吹雪でホワイトアウトしたら方向感覚が無くなり
遭難する恐れがあります。天候には注意すべき山です。
【乗鞍高原スキー場上部】
Ｍ田さんはK2 SUPER STINX、私はBLACK DIAMOND
ARC ASCENTでシール登高します。
リフト上部から正面にある最初の斜面がきつめで
第一の難関です。最初は直登ですが終盤は斜めに登ります。
【春スキーコース】
最初の斜面を登ると緩やかな春スキーコースを進みます。
登山道でなく防火帯道のようでかなり広く森林が
切ってあります。乗鞍山頂が見えてきて気分最高です。
新雪でザラメですがクラスト状態という事はありません。
午後から天候が悪化してくる予報で山頂は
強風のため雪煙が舞い上がっています。
右手にエコーラインの走る位ヶ原の斜面が見えてきました。
第二の関門になる急斜面です。標高が2450mもある場所で
気温も低くこの斜面はアイスバーンになっています。
シール登高するも途中で困難になります。
安全のためスキーブーツにアイゼンを装着して登る事にします。
Ｍ田さんは板をザックに装着し、私は板を引っ張ります。
【位ヶ原 エコーライン】
県道のエコーラインが僅かに確認できます。
しかし急激に雲が出てきました。
吹きさらしで風も強くなり体感温度もさらに下がります。
プロトレックを腕に付けていても測温できないレベルです。
富士見岳から滑降してきた常連のスキーヤーの方に様子を
聞くと強風でアイスバーンの厳しい状況だったようです。
我々はとりあえずここまででＵターンとしました。
位ヶ原の景色がたまに開けます。
でも厳しい状況には変わりはありません
まだ１月の乗鞍ではさらに雪の量が増えて行きます。
ともあれ天気の良い時にリベンジですね。
【滑走開始】
Ｍ田さんはテレマークで滑降してきます。
アイスバーンゆえにスリップダウン。
下部は崖っぷちではないので危険はありませんが
ヒールフリーなチャレンジャーです！
乗鞍高原の方はまだ天気良いのになあ。
斜面が緩むとＭ田さんは余裕綽々で滑って行きます。
私はARC ASCENTで慎重に滑走して時間が
かかっちゃいました。急斜面は歩いちゃったし。
下山して休暇村の温泉で温まる頃には完全に吹雪でした。
今回のバッカンスキーでは
スノーボードの様に木の葉落としでジグザクに滑走すると
悪い足をかばって滑る事ができるのに気づきました。
板の後ろが少し反っているから雪に刺さらないので
バックができるからです。整地したゲレンデであれば
長い板をコントロールできるのですが、荒れたオフピステでは
小回りの利く短めのハープパイプ向きツインチップの板を
検討する必要があるな！
乗鞍岳はマイカー規制がかかる前はバイクで入山して
天国に一番近いミーティングでよくキャンプしましたね。