別府温泉 地獄めぐり
「別府に行って、わしゃあ地獄を見て来たんじゃい!」
日本一の温泉街である大分県の別府温泉は
自噴しており噴気の激しい場所がふんだんにあります。
昔から別府の鉄輪温泉周辺では
観光地として地獄めぐりが親しまれています。
中学生の修学旅行以来の地獄めぐりで記憶がよみがえります。
地獄めぐり(八地獄)は9ヶ所の地獄をそれぞれまわります。
入場料は各400円ですが、2日間使用できる
2000円の共通チケットもあります。
ただ坊主地獄だけは独立しているんですよね。
離れたとこでは明礬地獄、塚原地獄もあるんですけどね。
【鉄輪東の大観山高台 湯けむり展望台】
【日本一の湧出量の別府温泉】
別府温泉は湧出量が毎分9万7千リットルで日本一です。
自然湧出量では草津温泉の3万7千リットルですが
二番目の奥飛騨温泉郷の4万4千リットルを遥かに
超えており、世界第二位でもあります。
ちなみに三番目の湯布院温泉の3万9千リットルと
合わせれば、やはり別府から九重にかけての
大温泉ゾーンは尋常な湯量ではありません!!
【別府温泉のシンボル 竹瓦温泉】
【別府八湯】
別府温泉は別府八湯と呼ばれ、
別府温泉、浜脇温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、
鉄輪温泉、柴石温泉、亀川温泉で構成されています。
源泉数2848は全国の約10分の1の数なんです!
しかも泉質は濃厚で種類も豊富!
私も一番大好きな温泉街なのです。
ワイルドな源泉の無料の野天風呂もあれば
しんみり公共温泉も沢山ありますよ。
【坊主地獄】
9つの地獄めぐりには鬼石坊主地獄がありますが
最西端の坊主地獄は地獄めぐり観光から独立しています。
2つの坊主地獄はともに泥火山のマッドポットの姿が
坊主頭に見える事からきていますが、
本家坊主地獄の本当の由来は巨大な泥火山の噴火で
隣接した延内寺が吹き飛びお坊さんが全員消え去った
事故によるのです。お地蔵様が並びます。(南無)
別府三大地獄の一つで天然記念物に指定されています。
ちなみに別府三大地獄は
この坊主地獄と、血の池地獄、龍巻地獄の3つ。
【鬼石坊主地獄】
鬼石坊主地獄の方は鬼石の湯という公共の
日帰り温泉施設を利用しました。
檜の二階立て展望温泉もなかなかグッドです。
ナトリウム塩化物泉で熱めです。
坊主地獄を除く八地獄を西から東の順に以下に紹介します。
【海地獄】
コバルトブルーの湯溜まりが海地獄の特徴です。
1200年前の鶴見岳の噴火で出来たと言われる
98度のラジウム、硫酸鉄を含む酸性の湯です。
海地獄には高温高湿の温泉を利用した温室があり
大鬼蓮が育成されています。各地獄には
高温を利用したそれぞれの展示があります。
【山地獄】
岩場の隙間から噴気が激しく吹き出すのが山地獄です。
冬なので余計に湯気が激しく視界が苦しいですね。
山地獄には動物園と植物園がつくられています。
やはりフラミンゴもカラフルですが、
大物ではアフリカゾウまでいます。
【竈地獄】
湯溜まりに噴気が竈風なのでしょうか? カマドの名前は
竈門八幡宮の大祭で御供飯を炊きあげた事に由来します。
何箇所かある池には地獄の一丁目、地獄の二丁目と
それぞれ丁目で呼ばれています。
泥湯なマッドポットもブクブクします。
【鬼山地獄】
鬼山という地名が由来ですが、ワニのイメージの鬼山地獄。
ここも暖かい水温を利用してワニ園になっています。
まるで熱海のバナナワニ園だね。
アリゲーター、カイマン、クロコダイルと
各種取り揃えています。ハンドバッグになるのかなあ?
【白池地獄】
青白い湯の白池地獄は白骨温泉にうらやましがられるかな?
源泉は透明ですが湧き出たあとに温度と圧力低下で
自然に白くなってしまうホウ酸食塩泉です。
ここは水族館があり、ピラルクやピラニアなど
アマゾンの熱帯魚などが怪しく飼われています。
【金龍地獄】
市営温泉の泉源で97度と高めです。
102度の噴気が朝日に立ち昇る様が龍の昇天に
見える事から金龍と名付けられました。
ここはバナナ園の温室がありましたが
冬には実がありませんでした。
【血の池地獄】
血の池地獄と竜巻地獄は鉄輪温泉地区から
亀川駅方面に数km離れている北東端の地獄です。
豊後風土記に赤湯泉と書かれた日本最古の天然地獄です。
湯温は78度と低めです。血の池軟膏という皮膚病に
効く薬を販売していました。
深さ30mもあるといいますが本当かなあ?
【龍巻地獄】
別府市指定の天然記念物である間欠泉です。
そんなに大きくはないですが、30分に1回くらいで
噴出するので、休止時間が短い事がポイントです。
でも地獄では間欠泉が一番ワクワクしますね。