平成15年度自衛隊記念日記念行事 観艦式
総合火力演習、航空観閲式とならぶ海上自衛隊の３年に
１度の国家レベルの観閲式が観艦式です。今回は全国から
艦艇５２隻、航空機５３機が参加し実弾演習もあります。
まゆげさんのご尽力で予行演習の受閲艦艇部隊の「うらが」
と観閲附属部隊の「ちはや」に乗艦できる事ができました。
ちなみに観閲部隊は上の写真で左の列で総理大臣をはじめ
見る側の艦隊で、受閲部隊は見られる側の艦隊で中央を対面
で移動している列です。右の列は観閲附属部隊の列です。
私たちは横須賀船越の海上自衛隊基地の港へ集合しました。
東京湾周辺の自衛隊や民間の港湾施設から各艦艇は観艦
式実施海面の相模湾へ浦賀水道を使って向かうのです。
ASR潜水艦救難艦「ちはや」にまゆげさんとねぃさんが
乗艦。救助用の有人救難艇DSRVも装備されていますね。
大型のMST掃海母艦である呉の「ぶんご」とその奥に
横須賀の「うらが」が並んでいます。同じうらが型の
掃海母艦で機雷などの敷設、処理などを任務とする艦艇
で掃海艇支援の他、掃海ヘリのデッキもあります。私と
コンドーさん、Ｔ中さんが「うらが」に乗り込みます。
「うらが」の艦橋の様子です。８時４５分に出航です。
右に見える赤いカバーの椅子は実は艦長専用だそうです。
懐かしい第二海堡の直前で浦賀水道航路へ進入します。
DD護衛艦「いなづま」が私たちの前を航行します。
艦種記号DDはDestroyer(駆逐艦)の意味。
でも自衛隊では駆逐艦も全て護衛艦と呼んでいます。
「いなづま」と同型のDD護衛艦「きりさめ」が房総の鋸山の
前を進んでいきます。浦賀水道を抜けると速力を上げ始めます。
三浦半島の南端である城ヶ島沖に差しかかります。
ATS訓練支援艦「くろべ」に訓練用の
赤い標的機が積まれていますね。
伊豆大島が非常に近い相模湾に徐々に集結する艦艇たち。
手前の艦艇はMSO掃海艦「やえやま」で、
MST掃海母艦「うらが」を待って合流します。
掃海部隊は掃海母艦「うらが」の後ろに小柄な掃海艦艇
「やえやま」「つしま」「すがしま」「つのしま」と続く。
大山と丹沢の山並みが相模湾を実感させます。
LST輸送艦「くにさき」がすでに陣取っていました。
１２時１５分に艦艇部隊観閲を開始しました。
先頭は観閲部隊のDD護衛艦「むらさめ」です。
同じくDD護衛艦「むらさめ」は観閲艦の先導艦となります。
２番目が総理大臣の乗り込む観閲部隊旗艦「しらね」です。
観艦式では観閲艦で、通常は第一護衛隊群の親玉なのです。
同じくDDHヘリコプター護衛艦「しらね」です。
実はまゆげさんの乗っていた護衛艦でもあります。
イージス艦の「きりしま」が旗艦の背後を守ります。
独特な面構えのSPY-1Dフェイズドアレイレーダーを
搭載した防空ミサイル護衛艦は電子戦の申し子です。
同じくDDGミサイル護衛艦こんごう型の「きりしま」です。
通称のイージスというのはギリシャ神話の盾の名前でゼウスが
娘のアテナに与えた盾なのです。以下、観閲部隊の随伴隊は
「いかづち」「やまぎり」「ゆうぎり」「はまぎり」が続く。
我等が「うらが」は受閲艦艇部隊で護衛艦の後に潜水艦が続き、
掃海部隊が続いています。目の前のSS潜水艦は「はましお」
で隊員が艦橋の横に立っているんですよね。怖くないかなあ?
まゆげさん達の乗るASR潜水艦救難艦「ちはや」も大きな
艦艇です。台風が太平洋沖にいてウネリが入っていますが、
大きい方がやはり揺れも少なく安定しているようです。
観閲附属部隊のDD護衛艦「あさゆき」
観閲部隊随伴隊のDD護衛艦「やまぎり」
後続の受閲艦艇部隊にはLST輸送艦「くにさき」と
海上保安庁の「やしま」が掃海部隊の後に続きます。
観閲附属部隊は先頭から「いそゆき」「はるゆき」
「あさゆき」「ちはや」「ぶんご」「てんりゅう」と
いう配列です。「ぶんご」はうらが型MST掃海母艦で、
「てんりゅう」はATS訓練支援艦です。
これはUP-3Cで受閲航空部隊の指揮官機です。
P-3C哨戒機とほとんど一緒に見えますけどね。
むろんRF-4E、F-15J、E-2Cも飛びましたゾ!
哨戒ヘリのSH-60Jの団体さんです。下のDDGミサイル護衛艦
「たちかぜ」は受閲艦艇部隊の旗艦になります。
ローターの羽根の数が妙に多いMH-53Eです。
なんだかフグみたいだわ。
CH-47チヌークが「くにさき」を越えていきます。
フル加速の「くにさき」が黒鉛を吐く。
救難飛行艇のUS-1Aはやっぱり大きいです。
観閲附属部隊もターン開始だぜ!!「てんりゅう」がフライング?
東郷ターンよろしく旗艦３人衆が伊豆半島を背景に
綺麗に転回します。熱海の温泉には寄らないのね。
観艦式のつづきは訓練展示だぞ!
艦種記号について（ＰＤＦ）