YAMAHA RZV500R
‘84 RZV500R 【51X】
乗車期間 2004〜
走行距離 3,000〜
1984年にヤマハが発売した2ストローク500ccの
まさにGP500の申し子的なレプリカマシーン。
第二世代大型2スト時代の先駆者でもあるが実際のところ
RZV500Rの他にはRG500Γ、NS400Rくらいしか発売され
なかったのです。限定解除時代だったためでしょうね。
エンジンはガンマよりはマイルドと評されます。
ホイールはフロントが16インチでリアが18インチです。
リア荷重で乗るのがコツですが16インチでも偏平ではない
ので今でいう16.5インチ風で実は250ccに良くあった
16インチの切れ込み感は全くなく乗りやすいのです。
フロントマスクはRZ250RRとほとんど一緒。
前からだと案外わかりにくいのですがやはり
その個性は後姿にあり!!
アンチノーズダイブのブレーキホースや
マスターシリンダーから分岐前のホースも
ステンメッシュが標準で装着されており、
ベンチレイテッドなディスクも奢られ、
当時の開発陣の気合の入り方は尋常ではないですね。
暗所保管されていたRZVは10年以上も寝ていた割に
ピッカピカです。カウルが新車の様な白さです。
このファットさがRZVの魅惑のヒップです。
後方排気分の2本のサイレンサーは股間を攻撃する位置!!
国内仕様のRZVは64PSですがフルパワーの輸出仕様のRDも
あります。こちらはフレームが転倒時の修正ができる様にと
スチールです。国内仕様のフルパワー化は排気のチャンバー
入口のパイプを除去しメインジェットを上げることで
簡単にできました。国内向けに20PS以上も下げるのは
もったいないですね。広島のHIDEさんも西日本サーキットに
フルパワー化したRZVを80年代に投入してました。
奥多摩と柳沢峠をひよこさんと流してみます。
やはりノーマルのブレーキはプアですが当時、純正で
ステンメッシュのホースなんて贅沢な仕様ですわ。
ワインディングが楽しくてジェントルにスムーズ。
そして速い。とても80年代のバイクとは思えません。
さすがに高速でのトップ域は苦しいですが
加速感はやはり2ストロークの独特な世界ですよ。